都市ガスとLPガスどっちがお得?

新居に入居する際には家具や家電などの家財道具の搬入が終わると生活が出来る様に荷解きに追われます。
また入居をした当日に使用することが出来る様に各所に連絡をしなければならないのが電気やガス、水道などのライフラインです。

中でもガスに関しては新居を選ぶ時に都市ガスかLPガスかで新居選びの条件に入れているという人もいるのではないでしょうか。
供給方法に違いがあることぐらいしか素人目には思い当たらないのですが、実は主成分から毎月のガス代まで意外と多くの違いがあります。

都市ガスとLPガスの違い

都市ガスとLPガスでは主成分に大きな違いがあります。
都市ガスはメタンが主成分であり、LPガスの成分はブタンやプロパンが主です。
都市ガスは液化する条件が厳しいことから、ガス導管がある場所にしか供給することは出来ず、ガスの導管が行き届いていない郊外や地方都市などには液化して持ち運ぶことが出来るプロパンガスが主流となっています。

違いは主成分や供給方法だけに限らず、料金の形態にも大きな違いがあります。
実は都市ガスは電気料金などと同じ様に公共料金となっているのですが、LPガスは公的な適正価格やガイドラインがないことから販売店が自由に料金を決めることが出来るので料金体型がわかりにくい部分があります。
時には同じLPガスを利用していても販売店が違うだけで毎月支払う料金に大きな違いが出てしまうことも珍しくありません。

導入コストについて

ガスの主成分が違うことから注意しなければならないのが、供給されるガスに対応した器具を用意する必要があるということです。
LPガスは全国どこでも成分は同じなので引越し先がこれまでと同じLPガスであれば問題はないのですが、都市ガスの場合はやや複雑です。

同じ都市ガスでも原料などの違いによって7つのグループに分けられていることから都市ガスでも供給されるガスの種類が変わる可能性があり、これに合わせて器具を調整したり買い換えたりということが必要になります。

また都市ガスもLPガスも利用をする為にはガス管やメーターなどの設備投資が必要になるのですが、もちろんこの設備にかかる費用は利用者が負担することになります。
この設備にかかる費用の請求方法も都市ガスとLPガスでは違いがあり、都市ガスの場合は設備費用は一括で請求されます。
これに対してLPガスは毎月の利用料金に設備費用を分割して上乗せという形で請求されるのです。
導入時に費用がよりかかるのが都市ガスとなるのですが、毎月の支払いを考えて比較するとよいでしょう。

この他にはメンテナンス費用やエコ性能などが比較として挙げられるのですが、この辺りはほぼ同等となっています。
新居を選ぶ際に都市ガスとLPガスという選択肢があるのであればメリットやデメリットから比較検討してみましょう。