「引越し蕎麦」の由来と始まり

引っ越しそばってどうして食べるの?

今は、引越しをしたからといって引っ越しそばを用意するというご家庭は少ないかもしれませんが、昔から引っ越しした日はおそばを食べる風習がありました。
でもそもそもどうして引っ越しそばを食べるようになったのか?その由来を知らずに食べてきた方も多いと思います。

引っ越しの際、おそばを頂く様になった由来は、江戸時代にさかのぼります。
おそばは年越しにもいただきますが、細く長く家族が元気でいつまでも幸せに暮らしていけますようにという願いを込めていただきます。

引っ越しの場合には、細く長いお付き合いを、またおそばに引っ越してきましたという江戸時代ならではの洒落言葉からきているものともいわれています。
引っ越しの際、小豆入ノお持ち、おかゆなどを元々振舞っていたというのですが、小豆は当時高価なものでその代りに、安かったそばがふるまわれるようになったといわれます。

おそばをふるまうといっても誰にふるまうの?

引っ越しした、習わし通り細く長いお付き合いをしていただくためにおそばをふるまいましょう・・・と考えますが、その前に、誰にふるまえばいいのか?と悩みます。
親、親戚、身内など親しい人に連絡し、お手伝いに来てもらった方にふるまう、という事でいいそうです。

その他の方々については、後日改めて連絡することで済ませてもいいという事なので、引越しのお手伝いをしてもらった方にふるまうという事で現代はいいのではないかと思います。

事前に引っ越しすることを連絡できなかったという場合には、菓子折り、洗剤などをおそばの代わりに持っていくことで引越しの連絡としたり、新しい家に暮らす状態を写真に撮り、引越ししましたというお葉書やお手紙などを出すといいと思います。

引っ越しの時そばを用意するって面倒くさい

引っ越しの荷ほどきもあらかた終わり、何とか生活出来る位になったかな?となれば、そろそろおそばをいただきましょうかという時間です。
おそばを準備するのも荷ほどきが終わっていなければなりませんが、あらかじめ、おそばを頂く様に梱包をしておくと安心です。

食器、橋、濡れティッシュ、そばをゆでる鍋、めんつゆ、薬味、包丁などの調理器具、これにテーブルとイスがあればおそばを頂くことができます。

また電気やガスが通っていないという事もあるかもしれませんが、その場合、近くのお蕎麦屋さんに食べに行ってもいいですし、親しい人たちばかりならコンビニでおそばを買ってきて済ませて、後から改めてお礼の品を届けるという事でもいいようです。

ただ、ライフラインは引っ越し当日から利用したいので、電気、水道、ガスなど利用する会社に連絡しておくことが必要です。
特にガスの開設は本人立会がもとめられるので、あらかじめガス会社に連絡し開設してもらう日を決めておくといいと思います。