トラブルケースと原因
年明けから4月の新年度に向けて、転勤や進学あるいは就職などで移動を検討している人の中には、気持ちもそぞろといった人も多いのではないでしょうか。
目的地が今住んでいる家から近く、通うだけならいいのですが、遠方への移動を余儀なくされる人は、特に注意が必要です。
引っ越しトラブルが多発するからです。
特に3月はピークを迎えるので、引っ越し業者はおおわらわ状態になります。
確実に希望通りの時間を予約できない可能性も考えて、余裕を持って計画をたてた方が安全です。
実際国民生活センターのホームぺージから、引っ越しで検索すると100件以上検索にひっかかります。
例年3月末から4月初めにかけては、一年のおよそ3分の1ほどの引っ越しが集中します。
ただでさえ気持ちが落ち着かないところへ、引っ越しという一大イベントが重なるのですから、業者も消費者も過剰に殺気立つのかもしれません。
実際2008年から2013年にかけて、国民生活センターに寄せられた相談件数が、一年平均ほぼ200件越え、2013年に少し減ったものの、それでも100件を余裕で超えています。
その事例を見ると事前にちゃんと解約を申し出たのに、解約料を請求されたといった事例や、業者が来ないといったもの、荷物が破損していたのに業者がまったく対応してくれないというものなど様々です。
荷物が破損とは運が悪かったとしか言いようがないのですが、業者がこないのは困ります。
いわゆる約束不履行ですが、ネット社会らしくインターネットで予約をした引っ越し業者が、約束時間を2時間過ぎても来なかった例は、深刻です。
しびれを切らして消費者が業者へ連絡すると、運転手の体調不良で人繰りができないとの返答が返ってきました。
いつになるかわからないとのなんとも無責任な内容です。
当日がアパートを退日だった状況だったために、途方にくれての相談されました。
対策
ネットだけで顔が見えない業者は要注意です。
もちろん途中の渋滞に巻き込まれる事もあります。
不測の事態はいつでも起こりえる事は、消費者もしっかり認識しておくべきなのは当然です。
まったく連絡がないまま待たされる消費者の不安感はいかばかりか、そこを事業者側が細かやかな心配りをすべきなのは、当然です。
業者を頼む際には、どのようにクレーム処理をしているかも、確認の上評判の良い、良質な業者を選ぶのが賢明な対応になります。
ポイント
まったく連絡もせず業者が来ないのは切ないですし、2度とそのような業者は使わない方が賢明です。
他にも様々なトラブルが発生しているので、1つできる対策としては契約時に必ず手渡されるはずの、引越約款を隅々まで読み理解しておくことが大切になります。
約款にしたがって検討するなら、引っ越し当日に契約通りに引っ越しが進まず一方的な約束不履行になった時は、3ヶ月以内に限り損害橋方を請求できるのです。